皆様はじめまして!
新・ぜんそく力な日常という絵日記ブログを運営している碧乃あか男と申します。
今回初めて、楽々オトモSpecial様に記事を寄稿させていただきました。
どうぞよろしくお願いします。
さて本日皆様に紹介するお話は、僕が2年前まで勤めていた会社でのエピソードになります。
僕が2年前まで勤めていた会社は、プラスチック製品を成形する小さな町工場のような所でした。
12年前のリーマンショック以降、会社の経営状態は悪くなり、給料のカットやベテラン勢のリストラなどで、気づけば従業員も全盛期の1/3ほどまでに減っていました。
注文が少ない時期は、この人数でもさばけるのですが、年に1〜2回ある最盛期て注文が増えてくると、途端に大変になり、残業をしたり休日出勤をしたりしていました。
それでもリーマンショック前の頃よりは、はるかに注文が少ないので、昇給もボーナスも全くありませんでした💧
そんな状態がずっと続きました。
そして今から5〜6年前のある日、その時はまだ会社は最盛期ではなかったのに、A部署だけは注文が送れて、お客さんに催促されている状態になっていました。
A部署で生産を担当しているのは、入社して25年以上が経つSさんという先輩でした。
連日お客さんからは催促の電話は来るし、次の日には出荷しなければならない物でも、全然間に合ってませんでした。
Sさんだけ残業するかという話にもなりましたが、工場で一台だけ機械を動かすなんて経費が無駄だと、普段は昼休みは止めている機械を、急遽動かす事にしました。
というわけで昼休み用の交代要員として、他の部署に所属している僕の弟が来る事になりました。
ちなみに僕は兄弟で同じ会社に勤めていました。
そして昼休みになり
弟と交代したSさん…
そして何事もなく昼休みは終了!
Sさんが戻り、弟は昼休みをとりに部署を去りました。
そして再びSさんの作業が始まった10分後…
Sさんの上司であるEさん怒鳴り声が、職場中に響き響き渡りました。
実はこのEさん、普段から部下に対して、怒鳴る、暴言を吐くと、かなりのパワハラ上司なのですが、この日は特に凄い!
さすがに気になって、Eさんの声を聞いてみると…
Eさん「てめーっ午前中何やってたんだよ!」
Sさんはもともと仕事が早い方ではなく(むしろ遅い方)、一日の生産数も他の人よりもかなり少ないんです。
しかもあまり難しい作業は苦手なので、社員が多かった頃は、比較的簡単な仕事ばかりやっていました。
しかし数年前のリストラにより、人数不足になり、簡単な作業の仕事だけとは行かず、Sさんも前よりも複雑な作業をしなければならなくなり、それでA部署に配属になったのですが、まさか弟が昼休みの1時間だけ生産した数より、Sさんが午前の作業時間(4時間)に生産した数の方が少ないとは…💧
いつもならE先輩の怒鳴り声に、パワハラが過ぎる!と、思うのですが、この時ばかりは、さすがにこれは怒るのも無理はないよなぁ…と、思いました。
その後Sさんは、午後の作業中、Eさんと、さらに社長まで来て、2人に後ろからずっと睨まれながら仕事をしていました。
結局、滞っていた注文も、3日ほど弟が昼休みに手伝って、注文を全て捌いていました。
後日、弟に話を聞くと
不景気になって、色んな人をリストラしていたけど、なんでSさんはクビにならなかったのかな?
と、思ったある日の昼休みでした。
ちなみに現在のSさんはというと、コロナ禍の影響でさらに経営が厳しくなったというのに、今だにクビにならずにいるそうです。
以上で僕の話は終わりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。