占いの種類一覧【日本で人気の占いの種類や意味・利用方法等】

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 悩みを抱えていたり、自己判断能力に自信が持てなかったりすると、占いに頼ってみようと考える人は少なくないはず。
占いと一言にいっても、一般的に、占星術や四柱推命などの「命術(命占)」、タロットや星占いなどの「ト術(ト占)」、手相や風水などの「相術(相占)」、千里眼や神通力などの「霊術(霊占)」と大きく分類されており、それぞれに含まれる占いの方法、種類はとても豊富。
では、そんな占いの種類や利用法についてなど、いくつかご紹介していきましょう。

1.占星術:天文学の母胎とされる

 

「占星術(占星学)」は、中東・ヨーロッパで発展した「西洋占星術」、インドの「インド占星術」、中国をはじめとする東アジアの「東洋占星術」に大きく分類されています。

 

なかでも西洋占星術をシンプルにした、12星座からなる占いは有名ですが、元来の占星術といえば、天文学がベースとなっており、太陽や月、惑星といった天体の位置・配列、地上での事象などを結合させて占います。

 

ちなみに、西洋占星術は、生年月日や出生場所・時刻などターゲットの変化しない情報をホロスコープにして、別の星との関わりをチェックし、その診断をさらに緻密化へと導きます。

 

性格診断はもちろんのこと、才能や恋愛事情、人生の節目や転機、相性などを探りたい人におすすめです。

 

占星術では他にも、メディアでさらに知名度をアップさせた、宗教家兼占い師の細木数子による「六星占術」も有名です。

 

中国で昔から伝えられている易学、算命学、万象学などをベースとし提唱されており、生年月日から算出した運命数や星数によって定められた、その人の運命星を基に占命盤を作成し、占っていきます。

 

また、インドの占星術を基に完成した日本の「宿曜占星術」では、白道とされる月の周期を分類し、人が持つ性質や吉凶・吉凶の日などを月の状態により占います。

 

2.四柱推命:歴史の長さと最高的中率を誇る

 

「四柱推命」は、中国にて1500年程前に確立され、「帝王の運命学」と呼ばれた統計学であり、政治はもちろん戦争など国の統治に伴う重要な判断に使われていました。

 

ターゲットとなる人の誕生日を表す、4つの柱である「年柱」、「月柱」、「日柱」、「時柱」に、月(陰)・太陽(陽)と木・火・土・金・水の五行を結びつけた「陰陽五行」、十干と十二支による「干支」、比肩や劫財などの「通変星」を組み合わせ、推察する事象を綿密に具体化します。

 

さらに、長年の研究による統計が常に上乗せされているため、先天運を占うには、四柱推命の的中率が最高レベルと言われています。

 

とはいえ、雑誌などで掲載されている占いでは、ターゲットが特定されているわけではなく、あくまでも簡略化された占いになっており、実際にはとても複雑な占術です。

そして、四柱推命は運命学に含まれるため、基本的に人に関連すること全般を占えます。

 

例えば、生まれ持つ才能や運勢の傾向、相貌や体質、健康状態など身体に関連した傾向の他、嗜好や適職、相性などの推察が可能です。

 

仕事運や恋愛運などを知りたい、人生において今後の道標を知ってみたいという方には、四柱推命を試してみるといいでしょう。

 

3.タロット占い:幅広いテーマに対応する

 

タロットカードを使用して占う「タロット占い」は、古来ヨーロッパにてカードゲームとして用いられていましたが、何世紀にも渡る変遷の繰り返しを経て、現在では様々な文化を収録したカードがタロットの愛好家たちに親しまれています。

 

近年そのデザインも幅広く見られ、日本のデザインとして「浮世絵タロット」も誕生しています。

 

基本的にカードは、人生の道標を左右するようなスケールが大きいテーマを占う「大アルカナ」が22枚、今日のデートや明日の仕事運などといった日常的な事象を推察する「小アルカナ」が56枚、合計78枚のセットとなっています。

 

当然、絵柄にはベースとなる意味があるのですが、カードを十分にシャッフルし、無作為にカードを引くという主な占い方によって選ばれたカードの絵柄より、質問内容にふさわしい占いの結果が伝えられます。

 

また、絵柄が正面向きの「正位置」か、逆向きの「逆位置」かによっても、異なった結果になることもあります。

 

タロット占いは、カードを無作為に選ぶという時点で、占う人も質問をするターゲットも、理屈より直感を意識した占いと言えます。

 

占えるテーマとしては、恋愛や仕事、人生など、基本的にどのようなテーマでもOKですが、占う側としては、これまでの経験や道徳上の思考も考慮し、命に関することなど占うべきではないと徹底している人もいるようです。

 

その的中率は、占う側のリーディング力やインスピレーションによってかなり違ってくるため、信頼できる人に占ってもらうことが大切。

 

4.易占い:儒教の教えに基づいた

 

「易」とは、古代中国より伝えられている儒教の経典で森羅万象を捉えた「易経」からきていますが、日本で行われている易は、周王朝時代からの「周易」という方法が一般的です。

 

周易では筮竹が使われており、乾(けん)や離(り)など「八卦」の要素を基に占っていきます。

 

ただし、「本筮法」を行うにはかなりの時間を要するため、「中筮法」や「略筮法」と呼ばれている方法を使うことが多々。

 

略筮法は、筮竹50本を使って占いますが、筮竹をコインやサイコロに代用した占いも可能です。

 

そんな易占いも、タロット占いと同じく幅広いテーマの占いに有効的。

総合運はもちろんのこと、仕事や恋愛運、金運、健康などの身体に関すること、人間関係・相性、吉凶など、ほぼ全般に渡り占えます。

 

そして、紛失物を見つけたいというような範囲が狭めの占いにも適した方法とされています。

 

ですが、他の占いと違う点として、未来については一年先ほどまでしか占えないということが挙げられます。

 

例えば、将来の結婚運など5~10年先のことまで占うには適していない方法ですが、現在恋愛中の人との相性や決定しづらい購入予定物件についてなど、現況における吉凶や悩みの解決策を導き出すのには最適な占いと言えます。

 

5.風水:環境の変化で開運に導く

 

古代中国を発祥とする「風水」とは、気力を扱った環境学のこと。

 

既にある程度定められている運命を占うのとは違い、風水は、衣食住などの生活全般に関連した環境を変化させることで運勢も変えられる、開運へと導くことができるという考え方になっています。

 

つまり風水には、ターゲット自身に左右されないという特徴があるのです。

 

日本でも風水に合わせて衣食住に変化を加える人が増えているので、ご存知の方も多いことでしょう。

 

その風水は、実体があるものには「巒頭風水」、方角など実体がないものには「理気風水」という判断方法に分類されていて、理気風水はさらに、住宅運への「陽宅風水」、死者の住まいやお墓に関する「陰宅風水」に分類されています。

 

占術のベースは、四柱推命と同じく「陰陽五行説」に深い関連性を持ち、陰陽と五行の要素をバランス良く保つことで、最適な環境へ導くとしています。

 

風水における方位、方角には様々な意味合いが込められており、インテリアなどに取り入れることで、運気アップが期待できます。

 

ちなみに、風水ではインド風水の「ヴァーストゥ」も有名です。

 

一説には、ヴァーストゥこそ中国風水の起源、とも言われていますが、中国風水とは違った占術方法、意味合いを持っています。

 

他にも、家の方角、間取り、窓や門の位置・形などを鑑定して、家族全体の幸運を高める「家相占い」も、風水がベースになっています。

 

6.オーラ診断:エネルギーの色から読み取る

 

人を含め動物から発せられているエネルギーの「オーラ」には色があり、その色によって意味が違っています。

 

そこから、性質・現状を判断する「オーラ診断」も人気が高い占いの一つ。

 

オーラというと、霊力といった不思議なパワーが必要なのではないかと思われるかもしれませんが、決まった訓練さえ毎日積めば、誰にでもそのパワーが身につくとされています。

 

その訓練とは、夜の入浴後、リラックスした状態の時に、オーラの判別がしやすい黒か茶色の壁へとかざした手と、その背景全体を集中しながら見つめるというもの。

しばらくするとモヤが見えてきますが、それがオーラなのです。

 

その色は赤や青、緑、黄など様々で、見えた色が持つ意味により診断が可能です。

ただし、オーラが見えるようになったからと、他の人が持つオーラを見続ける癖を持ってしまっては危険です。

 

オーラには、見える人に同調を引き起こす力があり、特に人は負のオーラに自然と巻き込まれやすい性質を持っていますから、見続けることが自身も不幸へと導いてしまうこともあり、要注意です。

 

7.ルナモンスター占い:占い好きに大人気

 

その人気とともに的中率も高いとされる「ルナモンスター占い」は、占星術の記事でも少しご紹介した宿曜占星術を、現代的にわかりやすくアレンジした占いであり、若い女性から多く支持されている占い師、アイビー茜さんが考案者です。

 

ベースとなっている宿曜占星術は、日本でも平安時代から宿曜師がいたとされるほど長い歴史を持っており、ターゲットの性格や能力、相性、社会性などを的確に占います。

月の満ち欠けを基にした占星術の象徴ともされていて、太陰暦がキーになっています。

 

その宿曜占星術から誕生したルナモンスター占いでは主に、恋愛や仕事面など、身近な人との相性、関係性を占うことができます。

 

ケンタウルス、フェニックスやユニコーン、マーメイドなど、馴染み深いファンタジー系の精霊が当てはめられていて、1~3の数字に分類、全27タイプとなっています。

また、クリエイティヴやフィーリングなど6つからなる関係性も大きなポイントになってきます。

 

中でも、恋愛で強い悩みを抱えている人には、注目したい占いと言えるのではないでしょうか。

気になっている相手を落とす方法まで占えるということなので、興味がある方は是非お試しを。

 

8.手相:自身の気質を知り運勢を変化させる

 

手や指の形、手のひらの状態に加えて、肉付き、刻まれているラインなどから、ターゲットの性質や運命などを占う「手相」は、日本で知らない人はいないのではと言われるほど、有名な占術ですね。

 

その歴史は古く、古代インドが発祥とされています。

 

この手相は、生涯変わらないというわけではなく、脳の変化や運気状態などにより変化を遂げていくともされていて、吉相となるよう手のひらに皺を描く開運法もあるほど。

現在日本で行われている一般的な手相占いは、「木星丘」や「水星丘」などといった、西洋占星術がベースの考え方を応用にした占術です。

 

そして、手相では以前、男性は右手を、女性は左手を鑑定することが常でしたが、現代では、特に欧米の手相術師が性差別的ではと疑問を持つことから、その伝統にこだわっている人はそれほど多く存在せず、両手を鑑定することが多々。

 

ただし、左右それぞれの意味に対し、意見の完全な一致があるとは言えません。

 

比較的よく行われている方法は、基本的にターゲットの利き手を、日常的な行動や感情、健康状態などを示す「アクティヴ・ハンド」とし、別の手を、気質、本能的欲求や願望などを示す「パッシヴ・ハンド」、両利きの場合は日常的により多く使用する方をアクティヴ・ハンドとして分ける方法です。

 

手や指の大きさや形に加え、生命線や運命線、知能線、感情線などの主要な線と、さらに細やかな線や模様、膨らみなどをチェックし、より綿密な読み取りを行います。

 

9.姓名判断:影響力の信念に揺るぎがない

 

こちらも日本ではポピュラーな占いの一つですね。

 

ターゲットの性格や健康運、恋愛、適職についてなどを姓名より占う「姓名判断」の起源は、古代中国における陰陽五行説や易学にあるとされています。

 

既にある戸籍上の名前を占うというだけではなく、企業や芸能人などが開運のために、その方法として姓名判断を基に改名を行うことも、珍しくありませんね。

 

現在も日本での姓名判断は、多くの人から研究対象とされており、その流派も様々ですから、占い師によって画数のカウント方法など占い方が微妙に違っています。

 

とはいえ、メインの姓名判断方法は、先祖代々受け継がれた運勢の占断となる「天格」、ターゲットの性格や人柄、全体的な運気を占断する「人格」、幼少期の運勢から成長過程においての性格や金運、適職といった占断を行う「地格」、家庭はもちろん職場環境や対人関係などを占う「外格」、才能など人生における全体運を占い晩年の運勢へと多大な影響をもたらす「総格」の5つがベースになっています。

 

ちなみに、結婚によってどちらかが配偶者の姓に合わせることで、その人の天格は当然変化し、総格などにも違いが出てきます。

 

10.夢占い:スピリチュアルに描かれる

 

その名の通り、ターゲットの夢に登場していた物やシチュエイションなどから、今現在のその人の心理状態、そして今後に起こるかもしれない出来事などを予知する占術が「夢占い」です。

 

縁起がよいシンボルなど、その解釈のベースには、オーストリアの精神分析医学者フロイトの著者、「夢判断」ですが、何もかもがフロイトの解釈通りというわけでもありません。

 

フロイトと親交を持っていたスイスの心理学者ユングは、フロイトとはまた違った解釈を展開、夢占い(夢分析)を確立しています。

 

夢占いの特徴は、実際に体験できないことや肉眼では見れない世界、無意識な中にしっかりとした意味を含むメッセージが込められていることを前提として、占っていくことが挙げられます。

 

予知夢や正夢は、昔からよく言われていますが、夢占いによっては、全く思いもしなかった未来予想図が描かれるかもしれませんね。

 

11.誕生数占い:数字に秘められた助言を知る

 

「誕生数占い」とは、数秘術をベースとし、ターゲットの性格などを診断する占術方法です。

 

誕生数という字のごとく、ターゲットの生年月日より人の本質的要素を示す数字を導き出します。

 

数字はそれぞれ異なる意味と振動を持つとされています。

 

そして誕生数占いでは、1~9の数字に加えて、11と22という特殊な数字の「マスターナンバー」、全11種の数字を使います。

 

誕生数の計算は、まず誕生年(西暦)、誕生月、日の3パターンで、数字それぞれを足し算していきます。

 

例えば、誕生年が1980年なら、「1+9+8+0=18」となり、答えが二桁になった場合は、「1+8+=9」というように一桁になるまで計算します。

 

ただし、答えがマスターナンバーであれば、足し算をする必要はありません。

 

年、月、日でそれぞれの答えが一桁かマスターナンバーになったら、今度はそれぞれの答えを足していきます。

 

同様に、一桁になるまで足し算を続け、出た結果が誕生数になります。

その誕生数を使って占いますが、その数字に定められている基本的な性質、ラッキーカラーやアイテムなどをチェックします。

 

もし、恋愛中の人であれば、相手の誕生数も算出して、自身との相性を確かめることも可能です。

 

また、数字には潜在意識や深層心理を示す数、生まれ持つカルマを示す数などもあり、様々な分野での占いが行えます。

 

12.水晶占い:映し出されるイメージで占う

 

ヨーロッパが発祥とされている「水晶占い」は、「クリスタル・ゲージング」や「クリスタル・ロマンシー」とも呼ばれていて、日本でも昔から有名な占いの一つ。

 

凝視する水晶玉に映し出された物の陰影や物理現象などを占い師が感じ取ることで、ターゲットの質問に応えたり未来をリーディングしたりします。

 

水晶による占術方法は、大きく2つに分類でき、その1つは「スクライング」という方法です。

 

この方法では、水晶玉にて本来なら映し出されるはずがない過去や未来、遠く離れた映像や、心の奥深くに隠れている映像などが、断片的に水晶に浮かび上がり、そのイメージから様々なリーディングが行われていきます。

 

そしてもう1つは、水晶に映し出された何らかの絵や記号などをヒントに、ターゲットの運勢や未来を占っていくという方法です。

 

2つの方法で必要とされる能力は全く異なりますが、一般的には、特定の名前がつけられていない後者の方法が、代表的な水晶占いとして知られています。

 

スクライングには、高度な資質、霊感などの特殊能力が必要であり、後者では映し出された暗示のリーディング力が重要になります。

 

そして、この占いに使用する水晶玉ですが、あまりに小さすぎると映し出される映像が判別しにくくなるため、当然ながら天然の水晶であり、透明の球体、もしくは楕円形で、直径が5~10cmのサイズが最適とされています。

 

ただし、手に入れるにはあまりに高額ということから、水が入った大きめのジャーやグラスで代用することもあります。

 

 

他にも占いは多くあります。

 

自然科学や万象学がベースになった「算命学」、12種の動物による「動物占い」、神への祈願とともに様々な事柄についての吉凶を占ってもらう「御神籤(おみくじ)」、振り子などを使用して地表上にはない物の探索や日常の事柄を占う「ダウジング」の他、「人相占い」、「印相占い」、「血液型占い」、「千里眼」や「神通力」など、まさに数え切れないほどの占いがあるのです。

 

ただし、占い結果をすっかり信じ切ってしまうことはNG。

自身で開運に導くためのアドバイスとして受け止め、日常に活用していくことが大切です。