老後の資金はいくら必要なのか?本当に必要な額面を調べることの大切さについて

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こんにちはタマシイ ユレオと申します。

この度は楽々オトモSpecial様より寄稿のお話をいただき記事を書かせて頂くことになりました。

普段私は「魂を揺さぶるヨ!」という雑記ブログでブログ運営を行っており、サラリーマンとして生活しながら気になった内容を思うがままに記事にしています。

楽々オトモSpecial様への寄稿記事としてどういった内容を書こうか悩んだのですが、多くの方が興味があるのではないかと思う(もしくは知りたいと思っている)「老後の資金」のお話しをさせて頂きます。

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著者:タマシイユレオさま
Twitter:@tamashii_yusa
ブログ:魂を揺さぶるヨ!
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老後の資金はいくら必要なの?

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画像引用元:高品質なフリー画像素材サイト「pixabay.com」より

 

人間は生物である以上、老いに逆らうことが出来ず、やがて寿命を迎えます。

人は死ぬ時期がいつなのかは誰にもわからないので、死ぬ寸前まで人間として尊厳を保ち生活が破綻せずに過ごすためには、ある程度まとまったお金が必要になります。

現在の社会システムでは一定の年齢になると収入が途絶えたり減る構造になっており、それを補う仕組みとして「年金制度」があります。

年金は毎年定期的に継続して給付される仕組みで、65歳以上で受給資格を得るわけですが、現在の物価や支給額では多くのケースで年金だけでは生活費が賄えない為、老後の資金として貯めたお金を切り崩して補填する必要があります。

さて、この「老後の資金」ですが、いったいいくらあれば良いのでしょうか?

老後の資金として2000万円が必要と言われている理由

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皆さんは老後に必要な貯蓄額として「2000万円」という数字を聞いたことがあるのではないでしょうか?

この「老後の資金として2000万円が必要」という話題になったのは、2019年に金融庁金融審議会の報告書に「夫婦が95歳まで生きる場合には2000万円の蓄えが必要」という内容が含まれており、その一部を切り出してマスコミが報道したのがきっかけとなっています。

「夫婦が95歳まで生きる場合には2000万円の蓄えが必要」という試算方法を簡単に説明すると、年金だけでの生活だと老後の生活費が毎月約5万円の赤字になる為、その赤字分を貯蓄を取り崩して生活する場合、30年でその額が2000万円になるというお話しです。

ただ、2019年時点での日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.26歳となっており、95歳まで生存する人の割合は男性9.1%、女性25.2%です。

つまり、老後の資金が2000万円必要とする方の割合は、人間の生物的寿命を加味すると非常に低く、さらに言えば人は寿命を迎えず事故などで死亡するケースもあります。

また、60歳時点の生存率は90%なので、10人に1人が年金をもらうことなくこの世を去っています。

それくらい夫婦共に95歳まで生きるというのはまれなケースなわけで、そのレアなケースで算出して2000万円が必要と言っているわけです。

年金制度では毎月いくら受け取れるのか?

そもそも年金は毎月いくら受け取ることが出来るのでしょうか?

年金の受給額は厚生労働省が発表した「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、会社員の夫と専業主婦の妻の場合、夫婦の平均受給額は月額約21万円になります。

そして総務省の「家計調査」によると、夫が65歳以上で妻が60歳以上の無職世帯の1か月の支出額は約26万円であり、平均的に毎月約5万円が不足することになります。

これは金融庁金融審議会の報告書とほぼ合致しており、毎月約5万円の赤字を補填する場合、30年後にその合計額が約2000万円になるといった計算になるわけです。

本当に毎月26万円の支出が必要なのか?

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さて、そもそものお話しですが、老後の生活において毎月26万円の支出が必要なのでしょうか?

もし毎月の支出額が21万円で収まる方は、当然2000万円もの老後資金を必要としません。

また、サラリーマンとして高い収入を得て税金を多く払ってきた方は、年金支給額も平均よりも多く受け取ることになる為、2000万円もの老後資金を必要としません。

さらに身も蓋も無い話ですが、夫婦そろって95歳まで生存しないのであれば2000万円の老後資金を必要としません。

ただ、寿命が何歳なのかは誰にもわからないので、一定のまとまったお金を必要とするわけですが、ライフスタイル次第では2000万円もの老後資金を必要としないことがわかります。

自分自身が平均的な世帯よりどれくらいゆとりのある生活を求めるのかで老後の支出が変わりますし、持ち家なのか賃貸なのかでも大きく支出が変わってきます。

マスコミが報道した「老後の資金として2000万円が必要」という内容の表層的な部分だけを見て、老後の資金に不安を感じるのではなく、「自分自身はいくら老後資金が必要なのか?」ということをしっかりと計算することで、お金に対して正しく向き合えます。

最後に

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ここまで「老後の資金」のお話しをさせて頂きましたがいかがでしょうか?

老後の資金としていくら必要なのかということを若い頃に考えることはほとんど無いかと思いますが、40代や50代になってくると、ある程度しっかりとしたライフプランを検討する必要があります。

「老後の資金として2000万円が必要」という話題はあくまで夫婦共に95歳まで生きて、毎月約5万円の赤字補填を30年間続けた場合の計算なので、持ち家がある方や毎月の支出を抑えて生活が送れる方は、必ずしも2000万円もの老後資金を必要としません。

現状は「老後の資金として2000万円が必要」という言葉が独り歩きをしている状況であるため、一度自身のライフスタイルを見直して、本当に必要な老後の資金がいくらなのか調べてみるのはいかがでしょうか?