日本の春を告げる桜が、今年も各所で花を咲かせています。何かと変動の多い昨今ですが、いかなる時も変わらないのが自然、そして桜の姿です。今回は、西日本でおすすめの花見スポットをまとめました。
息苦しい日々に疲れた方は、美しい桜の姿に心癒されてみてはいかがでしょうか?
※2021年はコロナウイルスの影響で、例年と違う状況に置かれている場合があります。各スポットの最新情報にご注目ください。また、お花見にお出かけの際は、感染防止対策の徹底をおすすめします。
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著者:nene.さま
ブログ:Everything you can do now.
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◆愛知県
黄色とピンク、青のパステルカラーが彩る「五条川」
桜だけじゃ物足りない!という方には、菜の花と桜のコラボレーションが楽しめる愛知県の「五条川(ごじょうがわ)」がおすすめスポット。多治見市に源流がありますが、岩倉市を含め3都市にまたがる全長28.2㎞の距離を誇る川です。五条川の両岸を約1400本の桜が彩り、日本の「さくら名所100選」にも選ばれています。「岩倉桜まつり」の中で行われる、鯉のぼりの絵を描いた糊を洗い落とす「のんぼり洗い」も必見です。
また、下流域の「幼川橋(おさなかわはし)」付近は、桜と同時に菜の花が咲くスポット。桜のピンクと菜の花の黄色、そして空の青、春のパステルカラーが美しい風景を目にできますよ。どこかやさしい気持ちになれる自然のコントラストを、堪能してみてはいかがでしょうか?
開花時期:3月下旬~4月上旬
住所:愛知県岩倉市
アクセス:名鉄犬山線「岩倉駅」より徒歩約5分
HP: https://www.aichi-now.jp/spots/detail/207/
◆京都府
映画のワンシーンのような景色を「蹴上インクライン」
世界最長の傾斜鉄道の跡地であり、京都の文化財にも登録される「蹴上(けあげ)インクライン」。廃線の線路上を歩けるスポットとして注目を集めていますが、桜の時期もおすすめなんです。線路の両端には約90本のソメイヨシノや山桜が花を咲かせ、まるで映画のワンシーンのような情感たっぷりの風景を楽しめますよ。
また、京阪電車「神宮丸田町駅」を下車し、「平安神宮」~「岡崎公園」~「蹴上インクライン」と巡るコースもおすすめ。水に映える桜、社寺に華を添える桜など、いろんな姿を見ることができます。あたたかい陽気のなか、お散歩してみるのも良いですね。
開花時期:3月下旬~4月上旬
住所:〒605-0044 京都府京都市東山区東小物座町339
アクセス:京都市営地下鉄「蹴上駅」北へ徒歩すぐ
HP:https://www.okeihan.net/recommend/sakura/detail/51_incline.php
(京阪電鉄特設ページ)
◆奈良県
山を覆いつくす日本一の桜スポット「吉野山」
圧巻の桜ビューを楽しみたい方には、奈良県の「吉野山(よしのやま)」がおすすめです。日本一の桜スポットと呼ばれる奈良県の「吉野山」は、山全体が桜の名所。約200種類約3万本の桜が咲き、少しずつ違った色味の桜が山を覆いつくす様は、なかなか見られない光景です。
「吉野山」は、山の麓から頂にかけて、「下千本」「中千本」「上千本」と3つのエリアに分かれています。3月から4月にかけて、山の麓から山頂に向かって咲いていくため、長期的に桜が見られるのも魅力。山の随所に、桜の景色を楽しめるお宿も数多くあるため、ゆっくりと滞在を楽しむのもおすすめですよ。
開花時期:3月中旬~4月下旬
住所:奈良県吉野郡
アクセス:近鉄「吉野駅」より臨時バス/近鉄「吉野駅」より徒歩約3分のロープウェイ有
HP:http://www.yoshinoyama-sakura.jp/sakura.php
◆和歌山県
威厳ある大門と桜のコラボレーションを「根来寺」
和歌山県を代表する桜の名所の1つ、「根來寺(ねごろでら)」。高野山の学僧・覚鑁上人によって開創された、真義真言宗の総本山です。境内には約7000本の桜が花を咲かせ、人々の心を和らげる「さくら名所100選」にも選定されているスポット。中でも、左右に仁王像を配す、威厳のある「大門」と夜桜のコラボレーションは必見です。
また、「根來寺」の一角には、国宝である大塔(大毘廬遮那法界体性塔(だいびるしゃなほっかいたいしょうとう))も。日本で唯一、お参りが許されている国宝指定の木造大塔です。お参りも兼ねて、桜を愛でに行ってみませんか?
開花時期:3月中旬~4月上旬
住所:〒649-6202 和歌山県岩出市根来2286
アクセス:バス停「根來寺」徒歩すぐ
HP:https://www.negoroji.org/index.html
◆兵庫県
白壁のお城×桜のフォトジェニックな「姫路城」
兵庫県のお花見といえば、姫路市にある「姫路城(ひめじじょう)」。世界遺産にも登録される「姫路城」は、城壁の白さが美しい国宝です。本格的に写真を撮りたい方も必見。お花見シーズンになると、約1000本のソメイヨシノや山桜、枝垂桜など種類豊富な桜がお城を取り囲みます。毎年恒例、お城のライトアップやプロジェクションマッピングのイベントも企画されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
特に「西の丸庭園」は、人気のスポット。「西の丸庭園」では、お城を背景に、桜を手前にぼかしたフォトジェニックな一枚を撮影することができますよ。ぜひカメラを片手に訪れてみてはいかがでしょう。
開花時期:3月下旬~4月上旬
住所:〒670-0012 姫路市本町68番地
アクセス:JR「姫路駅」徒歩約20分/「姫路駅」より神姫バスの運行有り
HP:https://www.city.himeji.lg.jp/castle/
◆大阪
水都・大阪らしい風情を楽しめる「毛馬桜之宮公園」
水都・大阪らしい風景を楽しみたい方は、「毛馬桜之宮公園(けまさくらのみやこうえん)」がおすすめ。延長4.2㎞ある「毛馬桜之宮公園」は、3つの橋を越えて続く大川のリバーサイドパークです。「天満橋」から「桜ノ宮橋」を中心に、川の両岸に約4800本の桜が植えられています。
桜並木をお散歩しながら、穏やかな川の流れを眺めるのがおすすめです。川の右岸沿いには、大阪の桜スポットとして知られる「造幣局(ぞうへいきょく)」の姿も見られますよ。
※「造幣局」…2021年は入場規制が設けられ、3/29現在既に受付が終了していました。
開花時期:3月下旬~4月中旬
住所:〒534-0027 大阪府大阪市都島区中野町1丁目10
アクセス:地下鉄谷町線「天満橋駅」/京阪「天満橋駅」/JR「大阪城北詰駅」「桜ノ宮駅」下車すぐ
HP:http://www.osakapark.osgf.or.jp/kema_sakuranomiya/
西日本の桜で癒しとパワーをチャージ
どんな時も根を張り、美しい花をつける桜。そんな姿には癒しと同時に、絶大なパワーをもらえるよう。桜に元気をもらったら、気持ちをリセットして新たな1年のスタートです。日本の桜は、また来年も変わらずに春の花を咲かせるでしょう。