占い師とは?選び方や能力、詐欺師に遭わない注意点等

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日本はもちろんのこと、世界中に様々な占いが見られますが、同じ占いであっても、「占い師」によって占術方法やリーディングの捉え方など異なるケースが多々。

それは、占い師の能力によると捉えて良いのでしょうか?

もしかしたら本物の占い師ではないかも…と感じた人も少なからずいたのではないでしょうか。

こちらでは、そんな占い師に焦点を当て、多くの人が疑問に思っていることをご解説していきます。

 

 

1.日本における「占い師」の歴史

 

一般的に、占いを行う人は「占い師」、または「占い鑑定師」と呼ばれていますが、占術方法によって、「占星術師(せんせいじゅつし)」や「易者(えきしゃ)」、「風水師」など専門的な呼び名もあります。

 

中世ヨーロッパでは、占い師を重宝している王侯貴族も珍しくはなかったと言われています。

 

日本においても、その昔日本列島に存在していたとされる邪馬台国にて、女王であった卑弥呼が、占いともいえる「鬼道」を行っていた、と「魏志倭人伝」など中国の歴史書に記されています。

(※ただし、鬼道については諸説あり)

 

その後日本では、中国より制度や文化が取り入られるようになった6世紀後半頃に、「易占(えきせん)」や「式占(しきせん)」、「亀卜(きぼく)」といった多様な占術方法も伝わり、それら占いを扱う「陰陽師(おんみょうじ)」や「宿曜師(すくようし)」、「神祇官(じんぎかん)」などが活躍したとされています。

 

そうして、江戸時代には占いが庶民にも広がり、「人相見(にんそうみ)」や「手相見(てそうみ)」、「八卦見(はっけみ)」などと、現在の占い師に繋がるルーツが作られていきました。

 

2.現代日本での占い師とは?

 

現代では、占いを求める人の現状問題を整理しながら占い、言葉を慎重に選びつつ結果をアドバイスとして伝えることが、占い師の基本とされています。

 

しかも、占いは短時間で求められることがほとんどですから、その要求に応える占い師の中には、「命式」や「ホロスコープ」といった図式を必要とする占いで、パソコンなどを使用して時間短縮に繋げる人も多く、まさに現代の占い師における大きな特徴といえます。

 

また、昔同様「当たる占い」の需要が高いとはいえ、「相談を受けてくれる人」としての要求も多いため、カウンセリングも行う占い師が増えています。

 

ただし、相談者自身が問題解決への答えを見出すように内的な導きを行う通常のカウンセリングとは違い、相談者自身ではどうにもならない運や外的要因のため占術方法を交えて解決策に繋げていく方法になっています。

 

もちろん、心のケアにもなることですから、占い師も時代に合わせて柔軟な変化が必要と言えるでしょう。

 

3.占い師が必要とする能力とは?

 

ではここで、占い師になるためにはどのような基本能力が必要になるのか、ご紹介していきましょう。

 

プロに占ってもらうことがあった時に、以下に挙げる能力を高く持つ占い師であるかどうかを見極められれば、その後も信頼できる占い師として、アドバイスが受けやすいのではないでしょうか。

 

占術における知識

 

これは基本中の基本ですが、占いについての知識が十分でなければ、「占い師」と名乗ることもNG。

 

一種の占術だけを専門にしている占い師も多くいますが、日本で行われている占術だけでも、その数は豊富で、Aの占術はBの占術をベースにしている、と言えることも多いのです。

 

複数の占術を学ぶことで、視野が広く、深い知識と強い対応力を持つ占い師と言えるのです。

 

コミュニケーションスキル

 

コミュニケーション力の高さは、単に言葉巧みなだけによるものではありません。

相談者に対し、不信感を持たせない表現力と共感力、占い結果をわかりやすく伝えて心から納得させる伝達力が必要です。

 

危機管理能力

 

占いを仕事にしていると、やはり他の職業と同じく、クレームを受けることも少なくありません。

 

占いが当たらない、結果の伝え方が気に入らないなどのクレームを受けた時に、その処理が万全でなければ、裁判沙汰に発展するようなトラブルになることも。

 

相談者の中には、藁にもすがる思いを抱えている人もいますから、注意深くポジティブな対応が重要になります。

 

4.占い師と名乗る詐欺師に要注意

 

残念ながら、「詐欺師と占い師は紙一重」とも耳にするように、インチキな占い師も存在しています。

 

そんな彼らがよく使うテクニックの一つとして、「コールド・リーディング」が挙げられます。

 

これは、霊感商法などでも使われていますが、事前情報が全くなくても「私はあなた以上にあなたのことを理解している」と信じ込ませる話術のこと。

 

例えば、会社で働く人のことを考えてみましょう。

 

同僚や上司、得意先との人間関係、キャリアや収入、恋愛についてなど、大体誰にでも当てはまる悩みがあるものです。

 

それを占いによって見抜いたように指摘し、相手の反応を見ながらさらに掘り下げるか、反応が薄いようなら別の話題に切り替えながらも、やはり既に見抜いていたかのように話し、相手に強い関心を持たせていきます。

 

恐ろしいことに、海外ではテキスト的な本も多く出版されているほど、コールド・リーディングの習得は難しいものでもなく、練習さえすれば誰にでも可能です。

 

つまり、それほど騙される人も多く存在している、ということですね。

特に、依存しやすい精神状態の人は騙されやすく、要注意です。

 

占い師という職業は、国家資格はもちろん、認定証や免許などもありませんから、全てが「自称 占い師」ということになります。

 

中には、霊感もなく占い師としてのスキルが弱いということを正直に話し、そのために無料で占わせてほしいと、まさに善意でしている人もいます。

 

その逆で、話術だけで相談料を取る人もいるということを覚えておきましょう。

 

5.失敗しない、占い師の選び方

 

ではここで、騙されないためにも、占い師をうまく選ぶポイントを挙げておきます。
信頼できる占い師に出会うために、是非ご参考にして下さいね。

 

明確なアドバイスを与えてくれる

 

「流れにまかせましょう」、「今は運気が下がっている時」などと、曖昧な言い方をする占い師は、自信がないからかもしれません。

 

答えを的確に出してくれる、しっかりとしたアドバイスを与えてくれる占い師であることが必須です。

 

勧誘は一切なし

 

占い師の中には、故意に恐怖心を煽り、「定期的に相談に来て下さい」と継続して相談料を当てにしたり、「このブレスレットを買いなさい」などと高額商品を売りつけたりする人もいます。

 

特に、相談者の精神状態が不安定であれば、何にでもすがりたい一心で、疑うこともなく言われた通りにしてしまうことが多いようです。

恐怖心・不安感を煽る、脅迫的な言い方をする占い師は、信用してはいけません。

 

占術方法で選ぶこと


自身の悩み、相談したいことに合わせて、占いを選ぶことも重要です。

 

事前に口コミをチェック

 

占い師の実績を知るには、口コミを検索することも大切ですね。

どの占い師を選べばいいか全くわからなければ、まずは口コミで、その件数が多く評価が高めの占い師からスタートするのもいいでしょう。

 

もちろん、口コミ件数が少ないからといって、劣悪な占い師とは言えません。

ただし、口コミをチェックすることで、自身の相談内容に適しているかどうか、相性は良いかどうかなども確認できるはず。

 

占いで運気をアップさせたい、未来を知りたいと望んでいる人は多いことでしょう。

 

その希望を叶えるためにも、詐欺まがいな占い師を選ばないためにも、まずは相談者としても占い師についての予備知識は持っておくことを心がけましょう。